チャイルドラインって?

チャイルドラインのやくそく

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チャイルドラインは、18歳までの子どもがかける子どものための電話。
困っているとき、悩んでいるとき、親や先生には話せないってことあるよね。
うれしいことがあって、「ねえ、ねえ、きいて」って言いたいけど話す相手がいない、なんとなく不安、なんとなく誰かと話したい。そんなときにはチャイルドラインに電話してほしい。

チャイルドラインは匿名(とくめい)といって、あなたにどこの誰だってきかない。名前は言わなくてもいいんだ。
人に話しにくいことも、安心して話してほしいから匿名(とくめい)にしているんだ。話してよかった、話してほっとしたと思えるように、あなたの気持ちを大切にしながら一緒に考えるよ。

あなたが話してくれた内容を、そのままどこかに伝えるということはない。
でも、あなたの命に危険(きけん)があるようなとき、どうしてもあなたの身の安全を守る必要がある時は、どこかにSOSを出すことを助けたり、SOSを出せるところの情報(じょうほう)を伝えることがある。
こんなときもあなたの気持ちが大切。チャイルドラインは、あなたが望まないことはしないよ。

大人は、子どもに「こうした方がいいよ」とか、「あなたもこんなところは直した方がいいよ」と、自分の考えを一方的におしつけて、子どもの気もちをちっともわかってくれないことがあるかもしれないね。私たちも子どものころ、そんなことがいやだったんだ。
チャイルドラインはあなた自身が感じたり、考えたりすることを大事にしている。
そして、あなたがやれることを一緒に考えて、探すんだよ。

それでも、あなたの気持ちを十分に分からない人もいるかもしれない。
そんな時は我慢(がまん)して話をしないで、あなたから電話を切っていいんだよ。
でもチャイルドラインに電話することをあきらめないでほしい。チャイルドラインには電話に出る人はいっぱいいるんだ。必ずあなたの気持ちを分かってくれる人がいる。
あなたに合わない人に出会ってしまったときは、申し訳(もうしわけ)ないけど、電話を切って、またかけなおしてほしい。

チャイルドラインに電話してみる

チャイルドラインと「子どもの権利条約」

チャイルドラインはね、「子どもの権利(けんり)条約(じょうやく)」という国際(こくさい)条約(じょうやく)(国連(こくれん)の総会(そうかい)で採択(さいたく)された、国家(こっか)および国際(こくさい)機構(きこう)を拘束(こうそく)する国際的(こくさいてき)文書)を大事にしている活動なんだ。

日本では正式には「児童(じどう)の権利に関する条約」というんだ。
この条約を結んだ効果をあげるために、当時の文部科学省が関係するところに出した文章には、子どもを守るためにこういうことに努めてくださいという記載(きさい)がたくさんあるんだよ。

例えば体罰(たいばつ)のことも「体罰は,学校(がっこう)教育法(きょういくほう)第11条により厳(げん)に禁止されているものであり,体罰禁止の徹底(てってい)に一層(いっそう)努(つと)める必要があること。」とある。
でも守られていなかったね。
きっと子ども自身も、自分たちに関係あるこの条約のことを、もっと知っていいのかもしれない。

子どもの権利条約で、チャイルドラインが大切にしていること

子どもの最善(さいぜん)の利(り)益(えき) ~子どもにとって一番よいこと~

子どもが大人になっていくまでには、いろいろなことがあるよね。時には、いろいろなことで悩んだり、迷ったりすることもある。
その時に、大人は子ども自身にとって何が一番いいかを考えなければいけないんだ。
大人が考えるこれがベストではなく、子ども自身のベストを考えるのが大人の役目(やくめ)なんだ。

生存権(せいぞんけん)

生きる権利、育つ権利がある…当然すべての大人は、子どもの命や生きていくことを守らなければいけないんだ。

意見(いけん)表明権(ひょうめいけん)

自分に関係することに対して、感じていることや考えていることを言っていいんだ。
子どもが自分の意見を言った時に、大人は受け止めて一緒に考えることが大切なんだよ。

表現(ひょうげん)の自由(じゆう)

自分の考え方を人に伝えていいし、自分の知りたいことを知るための行動(こうどう)をしていいんだ。
でも、同じように他の人にもこの権利はあるので、人を傷(きず)つけるようなことはしてはいけないんだ。
自分のことも大切にして、人も大切にできるといいね。

プライバシーは守られる

自分のことや身のまわりのことで、人に知られたくないことってあるよね。
そんなとき、プライバシーは守られて当(あ)たり前(まえ)なんだ。
このことは、自分にも、まわりの人たちにも同じようにあることなんだよ。

チャイルドラインは18歳までの子どものための電話

子どもの権利条約では、18歳になっていない人を子どもとしているんだよ。
チャイルドラインは子どものための電話なので、そうなると高校生年齢ではかけられる人とかけられない人がいるよね。

高校生までの年齢(18歳までの人)はみんなかけられるようにと考えて、チャイルドラインは18歳までの子どものための電話にしているんだ。
子ども時代にかけてくれた人も、19歳になったらチャイルドラインは卒業(そつぎょう)だよ。
子どもの権利条約ではもう大人だからね。
大人は大人のための電話にかけてほしい。

2015年6月から、20歳から与えられていた選挙権年齢が引き下げられ、18歳からになったんだ。選挙権(せんきょけん)が18歳(16・17歳を含む)から認められる国や地域(ちいき)は世界192ヵ国中176ヵ国で世界の92%なんだよ(2014年2月国立国会図書館調査)。
成人(せいじん)年齢(ねんれい)が18歳(16・17歳を含む)の国や地域は140もあるんだ(2008年法務省調査)。

チャイルドラインには、今、子どもの人たちがかけられるよう、19歳以上の人たちは協力してね。

子どもの権利条約とは

1989年に国際(こくさい)連合(れんごう)(国連(こくれん))で、全会(ぜんかい)一致(いっち)で採択(さいたく)された、子どもを守るための条約です。この条約は、ヤヌシュ・コルチャック先生(子ども達とともにナチスの収容所で最期を迎えたポーランドの思想家・教育家・医師)の思想が深く反映され、「子ども達を再び戦火に曝してはならない」というポーランドの人々の提案に基づいて作られました。
国連に加盟(かめい)している日本も1994年に子どもの権利条約を守る約束をしています。

ここでいう権利とは人権のことで、だれもが持っている人として生きるための当然(とうぜん)の権利のことです。
子どもも当然(とうぜん)持っているけれど、あまりにも子どもの人権が守られていないところが多いのであえてつくられたのです。
どのような条約か簡単にいうと、「大人は子どもが安心して生きられる社会をつくらなければならない」ということです。
たとえば、大人が子どものためと思ってしていることでも、子どもにとってそれが苦痛(くつう)であれば、大人はそれを改めなければいけません。
子どもは大人の所有物(しょゆうぶつ)ではなく、一人の大切な人としてとらえ、子どもにとって何が一番よいことなのかを大人は考えなくてはいけません。

子どもの権利条約には他にもいろいろと子どもの権利について書かれています。
もっと知りたい人は子どもの権利条約についていろいろな本が出ているので、図書館などで探して調べてくださいね。